リニューアル後にアクセス・CVが急落?焦る前に知る『初期診断』の重要性

コンテンツ担当アイリーラボ編集部

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「デザインも構成も一新した。社内の評判も悪くない。なのに、なぜかアクセス数も問い合わせも減っている」
ホームページのリニューアル後、こんな状況に直面する企業は少なくありません。むしろ、リニューアルを経験した多くの担当者が一度は感じる違和感かもしれません。
本来、リニューアルは成果を高めるために行うものです。それなのに数字が下がると、「何か失敗したのではないか」「どこを直せばいいのか」と焦りが生まれます。
しかし実は、リニューアル直後に成果が落ちること自体は珍しいことではありません。
問題は、そのときにどう向き合うかです。

目次

    なぜリニューアル後に成果が下がるのか

    まず理解しておきたいのは、リニューアルによる影響は見た目以上に広範囲に及ぶということです。

    アクセスが下がる背景

    アクセス数の減少には、技術的・構造的な要因が関わっていることが多くあります。

    • URL構成の変更に伴う評価の引き継ぎ不足
    • リダイレクト設定の不備(特に301リダイレクトの漏れ)
    • ページ統合・削除による検索流入の減少
    • サイト構造変更による検索エンジン側の再評価

    特に多いのが、301リダイレクトの設定漏れです。
    リニューアル時にURLを変更したにもかかわらず、旧URLから新URLへのリダイレクトが正しく設定されていないと、検索エンジンからの評価はほぼ引き継がれません。

    アクセスが大きく落ちている場合は、まず制作会社に
    「301リダイレクトはすべて正しく設定されていますか?」
    と確認することをおすすめします。

    コンバージョンが下がる背景

    製造業のホームページでは、製品スペックや技術情報を重視するあまり、「次に何をすればいいか」が分かりにくくなってしまうケースが少なくありません。

    たとえば、製品情報は充実している一方で、

    • お問い合わせ(見積もり依頼)ボタンがページ下部に埋もれている
    • 導線が複数に分散し、行動のゴールが見えにくい

    といった状態になっていないでしょうか。

    こうした小さな設計の違いが、コンバージョン数に影響します。

    一方で、コンバージョン数の低下は、より一般的なユーザー体験の変化が原因になることもあります。

    • 情報が整理されすぎて、次の行動が分かりにくい
    • CTAの数や位置が控えめになった
    • 想定していたユーザー像と実際の訪問者にズレがある
    • スマートフォンでの操作感が微妙に悪化している

    「きれいで分かりやすいサイト」と「行動しやすいサイト」は、必ずしも同じではありません。

    アイリーラボのワンポイントアドバイス
    リニューアル後1〜2か月は、「成果が落ちた/上がった」を断定しないことが大切です。検索エンジンの再評価やユーザー行動の変化が落ち着く前に改善を始めると、本来の原因を見誤りやすくなります。まずは「何が変わったのか」を冷静に棚卸しする期間を意識しましょう。

    いきなり改善しない方がいい理由

    成果が下がると、多くの場合すぐに「改善」に目が向きます。

    • ボタンの色を変えてみる
    • キャッチコピーを書き直す
    • ページ構成を少し戻す

    こうした対応がすべて間違いというわけではありません。ただ、原因が分からないまま行う改善は、当てずっぽうになりがちです。

    リニューアル後に本当に必要なのは、まず現状を正しく把握すること。
    つまり「初期診断」です。

    初期診断で見るべき3つの視点

    初期診断とは、サイトの状態を感覚ではなく、事実ベースで整理する作業です。主に次の3つの視点で考えると、状況が見えやすくなります。

    1. 数値の診断

    リニューアル前後で、何がどう変わったのかを数字で確認します。
    ここで注意したいのは、比較の仕方です。

    たとえば、前月比だけで判断してしまうと、展示会や繁忙期・閑散期といった季節要因の影響を受けやすくなります。前年同月比で比較することで、リニューアルによる影響をより正確に捉えやすくなります。

    • アクセス数・コンバージョン数の推移
    • 流入チャネルごとの増減
    • よく見られていたページがどうなったか

    ここでは「良い・悪い」を判断するよりも、変化を正確に把握することが目的です。

    2. 構造・SEOの診断

    この領域で特に多いのが、301リダイレクトの設定漏れです。

    • URLやディレクトリ構造は適切か
    • リダイレクトは正しく設定されているか
    • 検索流入を担っていたページが失われていないか

    アクセス減少の多くは、この領域に原因が潜んでいます。

    3. UX・導線の診断

    最後に、実際のユーザー視点でサイトを確認します。

    • どこを見て、次に何をすればいいか分かるか
    • 問い合わせや資料請求まで迷わずたどり着けるか
    • スマートフォンでストレスなく操作できるか

    数字だけでは見えない「体験の違和感」を拾い上げる工程です。

    自己診断で陥りやすい落とし穴

    社内だけで診断を行う場合、どうしても次のような偏りが生まれがちです。

    • アクセス減少=SEOの問題だと決めつけてしまう
    • コンバージョン減少=デザインの問題だと思い込む
    • 担当者の感覚や好みが判断基準になる

    リニューアル直後は特に、「こうあってほしい」という期待が強く、冷静な判断が難しくなります。

    アイリーラボのワンポイントアドバイス
    私たちが初期診断で必ず行うのは、「成果が出ていた要素」と「失われた可能性のある要素」を分けて整理することです。すべてを変えた結果、実は“うまくいっていた部分”まで壊してしまうケースは少なくありません。改善とは、新しく足すことではなく、残すべきものを見極めることでもあります。

    診断があるから、改善が意味を持つ

    初期診断によって原因が見えてくると、改善の方向性も自然と絞られてきます。

    • 評価を失ったページをどう立て直すか
    • ユーザーが迷っているポイントをどう補うか
    • 本当に強化すべき導線はどこか

    改善は闇雲に行うものではなく、診断の結果を受けて行うものです。この順番を守ることで、リニューアル後に落ちた成果を取り戻し、さらに伸ばしていくことも十分可能になります。

    診断して改善点がわかったら、どう施策すべきか

    診断によって課題が見えてくると、「では何から手をつければいいのか」という次の悩みが生まれます。ここで大切なのは、すべてを一度に直そうとしないことです。

    1. 影響範囲が大きいものから着手する

    • アクセスの入口になっている主要ページ
    • コンバージョンに直結する導線やフォーム
    • リニューアル前に成果を出していた重要コンテンツ

    2. 仮説を立てて、小さく試す

    施策は「直す」ではなく「試す」という意識で進めます。

    3. 施策ごとに見る指標を決める

    • アクセス改善なら流入数や検索順位
    • 導線改善なら遷移率や直帰率
    • コンバージョン改善ならCVRや問い合わせ数

    4. 一度で終わらせず、見直す

    施策は一度実施して終わりではありません。検証と見直しを繰り返すことで、サイトは「成果が出る状態」に育っていきます。

    リニューアルは終わりではなく、始まり

    ホームページのリニューアルは、公開した瞬間が完成ではありません。むしろ、そこからが本当のスタートです。

    もし今、リニューアル後の数字に違和感を覚えているなら、焦って直す前に一度立ち止まってみてください。

    「何が起きているのか」を正しく知ること。
    それが、次の一手を間違えないための最初の一歩になります。

    もし不安があるなら、まずは現状の数字を一緒に見直すところから始めてみませんか。

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