Web問合せを増やす!中小企業Webマーケ実践の始め方

「Webサイトから問い合わせが来ない」「何から手をつけていいか分からない」。そんな悩みを抱える中小企業のWeb担当者の皆さまへ、本記事では“Webマーケティングの最初の一歩”を丁寧に解説します。リソースが限られていても、正しい方法で取り組めば成果は出せます。
製造業の中小企業のWebマーケティング支援に強みを持つアイリーラボが、実際の支援経験を基に、実践的かつ再現性の高いWebマーケティングの始め方をお伝えします。この記事を通じて、Webからの問い合わせを増やすための考え方や具体的な行動ステップを学び、確実な成果へとつなげましょう。
目次
1.なぜ問い合わせが増えない? まずは自社の「現在地」を知る
1-1. 現状把握なくして成功なし!その理由とは?
Webマーケティングで成果を出すには、まず自社の現在地を知ることが欠かせません。どんなに効果的な施策でも、今の立ち位置を理解しなければ的確な打ち手にはなりません。まるで地図なしで目的地に向かうようなものです。
「誰が」「どこから」「どんな目的で」サイトを訪れているかを把握することで、適切なターゲティングや改善点が明確になります。漠然と「アクセスが少ない」「問い合わせがない」と嘆くのではなく、具体的なデータに基づいて現状を把握することが重要です。
1-2. ここを確認!Webサイトと問い合わせ状況のチェックポイント
まず取り組むべきは、アクセス解析ツールを使ったWebサイトの現状分析です。Google Analytics(GA4)やSearch Consoleといった無料ツールを使えば、次のような情報が把握できます。
- サイトの訪問者数やページビュー数
- 検索エンジンやSNSなどの流入元の内訳
- 滞在時間や直帰率などのユーザー行動
- ランディングページ(流入元となったページ)
- どのページがよく見られているか
- コンバージョン率(問い合わせに至った割合)
さらに、Webサイトのスマホ対応や表示スピードも忘れずに確認しましょう。特に製造業でもスマホで情報収集する担当者は増えています。また、問い合わせフォームの使いやすさもチェックが必要です。入力項目が多すぎたり、エラーメッセージが分かりにくいと、それだけで離脱されてしまいます。
1-3. 難しくない!無料でできる簡単アクセス分析の第一歩
「アクセス分析」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、実際には無料で使えるツールが充実しています。特におすすめはGoogle Analytics 4(GA4)とGoogle Search Consoleです。
GA4では、サイトにどれくらいの人が来ているか、どんなページを見ているか、コンバージョンに至った行動は何かなどを把握できます。Search Consoleでは、自社サイトがどんなキーワードで検索されているのか、検索結果にどれくらい表示されているかなどが分かります。
まずは毎週1回、GA4の「レポート」画面で数値を確認する習慣をつけてみましょう。最初は難しくても、慣れてくるとサイトの健康状態が見えるようになります。
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2.ゴールを設定する〜誰に、何を伝え、どうなってほしいか?
2-1. ターゲットは誰?理想の顧客像を明確にする(BtoB製造業の例)
誰に向けて情報を発信するのかを明確にすることは、Webマーケティングの成否を左右する最初の鍵です。中小企業、とくに製造業では「業種」「地域」「役職」「課題」に絞ったペルソナ設計が重要です。
たとえば、「自動車部品メーカーに勤務する購買担当者。品質はもちろん、納期や柔軟な対応力を重視している」といったように、具体的に顧客像をイメージすることで、発信内容や掲載すべき情報が見えてきます。地域を限定せず、業種や職種、ニーズにフォーカスすることで、より幅広い層への訴求が可能になります。
2-2. 目標設定:Webマーケティングで何を実現したいか?
ただ「問い合わせを増やしたい」というだけでは、戦略の軸が定まりません。そこで重要なのが、数値目標の設定です。「3ヶ月で問い合わせ10件増」「半年で技術資料のDL数を100件に」など、明確な指標を掲げましょう。
SMARTの法則(Specific, Measurable, Achievable, Relevant, Time-bound)に基づいた目標を設定することで、活動の効果測定が可能になります。
2-3. 自社の「武器」を知る:提供できる価値(強み)の言語化
「高精度な加工技術」や「短納期対応」など、技術的な強みを“顧客のメリット”に変換して伝える必要があります。「精度が高いため歩留まりが向上」「柔軟な対応で急な案件にも間に合う」といった形にすることで、伝わりやすくなります。
加えて、既存顧客の声や導入事例があれば、積極的に紹介しましょう。信頼性が高まり、新規顧客への説得材料になります。
3.小さく始めて大きく育てる!最初に取り組むべき実践ステップ
3-1. 何から手をつける?施策の優先順位の考え方
あれもこれも…と手を出すと挫折しがちです。最初は「効果が高く」「すぐできる」ものに絞りましょう。たとえば、Webサイト内の導線を見直したり、問い合わせフォームを改善するのは比較的簡単で効果が見えやすい施策です。
3-2. ステップ1:Webサイトの「おもてなし」を見直す
3-2-1. 訪問者を迷わせない導線設計
ユーザーが迷わずに情報へたどり着ける設計が重要です。「トップページ → 製品紹介 → 導入事例 → 問い合わせ」と自然に誘導できるナビゲーションを整えましょう。
3-2-2. ストレスなく問い合わせできるフォーム改善
フォーム改善は即効性が高いポイントです。良いフォームは「入力が簡単」「情報が明確」「安心感がある」ことがポイントです。
分かりづらい例:
- 入力項目が多く、途中で離脱される
- 必須項目が分かりにくい
- 送信後の案内が曖昧
良い例:
- 名前・メール・問い合わせ内容の3項目だけ
- プレースホルダで記入例を表示
- 送信後に「〇営業日以内に返信します」と明記
3-2-3. 信頼度UP!会社情報・実績の見せ方
「この会社は信頼できるか?」という問いに答えるため、会社概要、沿革、事例紹介、技術・設備紹介、スタッフ紹介などを丁寧に掲載しましょう。写真やインタビュー形式も効果的です。
3-3. ステップ2:自社の「価値」を分かりやすく発信する
3-3-1. 簡単ブログ:専門知識やノウハウを共有
製造業の現場だからこそ伝えられる「技術的な視点」や「現場での工夫」などを記事にしましょう。検索流入も見込め、信頼構築にもつながります。
3-3-2. 事例紹介:お客様の声や導入効果を見せる
数値を入れた成果(例:コスト削減率・不良率の改善)を具体的に提示することで、自社の強みを裏付けできます。写真やインタビューを交えると、より信頼性が高まります。
3-3-3. 製品・サービス情報:魅力を具体的に伝える
ただのスペック紹介にとどまらず、「なぜこの製品が役立つのか」「どんな課題を解決するのか」を顧客視点で表現しましょう。
3-4. ステップ3:SNS活用の第一歩(無理なく続けるヒント)
SNSは日常や社風、人間性が伝わる場です。「展示会に出展しました」「新しい設備を導入しました」といった話題でも十分。更新頻度よりも“継続”が大切です。
アイリーラボでは、他社が制作したWebサイトに対しても運用コンサルティングを提供しています。アクセス解析を基に現状分析を行い、ビジネスヒアリングやキーワード調査、競合調査を通じて診断を実施。その後、必要な施策に優先順位をつけて実行し、Webサイトからのコンバージョンを最大化へと導きます。
たとえば、ある企業では他社制作のサイトに対してPDCAサイクルに基づくコンテンツ改修を継続的に実施した結果、問い合わせゼロの状態から月5件以上の問い合わせを獲得できるサイトに成長させることに成功しました。SNSも含めた継続的改善の重要性がここでも表れています。
4.やりっぱなしはNG!効果測定と改善の習慣をつける
4-1. なぜ効果測定が必要なのか?
実行した施策が「本当に成果に結びついたのか?」を確認することが、次の改善につながります。データをもとに判断すれば、次の一手もブレません。
4-2. 初心者でも分かる!見るべき基本指標
最初に見るべき指標は次の3つです。
- アクセス数(ユーザー数・ページビュー)
- ユーザー行動(滞在時間・直帰率)
- 成果(問い合わせ完了数・CVR)
GA4なら、視覚的にこれらの指標が確認できます。
4-3. 小さな改善が大きな差を生む!PDCAサイクルの意識
一度作って終わりではなく、「小さな仮説と改善」を繰り返すことが大切です。フォームの入力項目を一つ減らすだけでも、CVRが改善することもあります。
アイリーラボでは、アクセス解析やデータ分析を基にサイトの課題を抽出し、課題解決のために必要なKPIを設定します。これにより、効果的なPDCAサイクルの実行が可能となります。
例えば、ある企業ではサイトアクセス数に大きな変化はなかったものの、PDCAサイクルを活用したコンテンツ改修によって問い合わせ件数が飛躍的に増加。高額案件やリピート、量産案件の受注にもつながる成功例となっています。
5.専門家が解説!中小企業がWebマーケティングで失敗しないための秘訣
5-1. 中小企業が陥りがちな失敗パターン
- ターゲット不明の情報発信
- 効果検証なしの「やりっぱなし」
- 無理な目標で継続できない
成功している企業は、必ず「PDCAの習慣」「顧客視点」「目的と手段の一致」ができています。
5-2. リソース不足とどう向き合うか?
5-2-1. 選択と集中の考え方
まずは「できること」から着手。外注や自動化ツールなども上手に活用しながら、施策を絞って集中することで、限られたリソースでも成果を出せます。
5-2-2. 外部パートナー活用の検討ポイント
「Webに詳しい人が社内にいない」「時間がない」という場合、信頼できる外部パートナーと連携するのも現実的で有効な選択肢です。その際は、丸投げにならないよう注意が必要です。自社の目標や課題を明確に伝え、パートナーと定期的に進捗を共有することで、共に課題解決に向けた方向性を一致させることができます。
外部パートナーにアイリーラボ
私たちアイリーラボは、製造業を中心とした中小企業様に特化したWebマーケティング支援を行っている会社です。これまでに100社以上の中小企業様と共に、Webサイトを活用した問い合わせ獲得や販路開拓の支援に携わってきました。
単なるWebサイト制作ではなく、Webマーケティング戦略の設計、ターゲット設定、コンテンツ制作、サイト改善、アクセス解析、さらにはPDCAの実行まで、一貫したサポート体制を提供しています。特に、社内に専任のWeb担当者がいない企業様でも、無理なく継続できる仕組みを構築できるのが、私たちの強みです。
もし、貴社でもWebを活用した集客や販路開拓に本気で取り組みたいとお考えであれば、ぜひ一度、私たちにご相談ください。
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5-3. BtoB製造業ならではの注意点
- リードタイムが長いため、即効性よりも関係構築が大事
- 調達・開発・経営など複数の決裁者を想定した情報設計が必要
- 顔の見える会社に信頼が集まる(写真・導入事例・スタッフ紹介)
今できる小さな一歩から始めよう
Webマーケティングは、中小企業や製造業でも十分に活用できます。まずは現状を見直し、問い合わせフォームや情報設計から手を入れることで、小さな成果を積み重ねていけます。
そして、改善の積み重ねによって、やがて安定的に問い合わせが増える仕組みを作ることができます。
「何から始めたらよいか分からない」そんな時は、私たちアイリーラボにご相談ください。製造業のWeb支援に特化した経験をもとに、貴社に最適な第一歩をご提案します。
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