「AIに推される会社」と「無視される会社」の決定的な違い

コンテンツ担当アイリーラボ編集部

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    ChatGPTで聞かれたとき、あなたの会社は出てきますか?

    少し私の話をさせてください。

    この1年で、自分自身の「検索」体験が大きく変わりました。気づけば調べ物の9割以上はAIに聞いています。残り1割がGoogle検索。職業柄という面もあるかもしれませんが、今やAIなしで何かを調べようとすると、むしろ少し不便に感じるほどです。

    そして「これは自分だけではないはず」という確信が、この記事を書く直接のきっかけになりました。

    実際、弊社アイリーラボでは問い合わせフォームの「弊社を知ったきっかけ」にAI検索の選択肢を追加しています。その結果、AI検索経由で商談につながるケースが実際に生まれています。あるお客様は「製造業 ホームページ制作」とChatGPTに相談する中で、会話の流れでアイリーラボの名前が出てきた——そう話してくれました。

    AI検索は、すでに集客導線になっています。

    問題は、あなたの会社がその導線に乗れているかどうかです。

    この記事では、AI検索で社名が”呼ばれる”仕組みと、今すぐ取り組める具体的なアクションを解説します。

    この記事でわかること:

    • AI検索の「使われ方」の実態と、Googleとの本質的な違い
    • なぜ特定の会社だけがAIに名前を出してもらえるのか
    • 「記憶型AI」と「検索型AI」で対策が異なる理由
    • AI検索→指名検索→問い合わせの導線を設計する6つのアクション

    AI検索はGoogleの代替ではなく”相談相手”として使われている

    まず「AI検索」という言葉を整理しておきましょう。実は一口にAI検索と言っても、2種類あります。

    ① 検索エンジンのAI(AIO:AI Overview)
    Googleの検索結果画面の上部に表示されるAI要約です。従来のSEOの延長線上にあり、ユーザーは「検索する」感覚で使います。

    ② チャットAI(ChatGPT・Perplexity・Gemini等)
    会話形式でやり取りできるAIです。検索というより「詳しい人に相談する」感覚で使われます。

    本記事が主に対象とするのは、後者のチャットAIです。

    チャットAIはBtoB購買のどこで使われているか

    チャットAIの使われ方を見ると、大きく3つのパターンがあります。

    1. おすすめを聞く
    「製造業のホームページ制作を依頼するなら、どこがいい?」
    いきなり答えを求めるのではなく、会話の流れの中で自然に候補を聞き出します。

    2. 比較・検討する
    「A社とB社のサービスの違いは?それぞれのメリット・デメリットを教えて」
    候補が絞られてきた段階で、AIを使って深掘りします。

    3. 指名検索の前の確認
    「〇〇社ってどんな会社?評判はどう?」
    社名は知っている状態で、信頼性を確認するために使います。

    特に②と③は、すでに検討フェーズに入っているユーザーの行動です。このタイミングで自社名がAIの回答に登場するかどうかが、商談率に直結します。

    AIが社名を出す仕組み——「記憶型」と「検索型」で対策が変わる

    「どうすれば自社の名前がAIに出てくるのか」を理解するには、まずAIの「知識の持ち方」を知る必要があります。

    AIには2種類の知識の持ち方がある

    記憶型AI(例:ChatGPT検索オフ時)
    学習データとして”焼き込まれた”知識で回答します。トレーニング時点までのWeb上のテキストが情報源です。過去に多くのページで言及されていた会社・サービスほど、名前が出やすくなります。

    → 対策は長期的なWeb上での言及の積み上げ。即効性はありませんが、一度認識されると安定して名前が出続けます。

    検索型AI(例:Perplexity・ChatGPT検索オン・Google AIO)
    回答するたびにリアルタイムでWebを検索し、情報を取得して回答します。今この瞬間のWebページの内容が反映されます。

    → 対策はコンテンツ整備・構造化。Webページを更新すれば比較的早く反映されます。

    つまり「短期で効く対策」と「長期で積み上げる対策」の両輪が必要です。この認識なしに「何かAI対策をやっている」だけでは、効果が出にくいのはここに原因があります。

    AIはキーワードではなく「エンティティ(概念)」で認識している

    もう一つ重要な概念があります。AIはキーワードの一致ではなく、エンティティ(概念・実体)として会社を認識しています。

    わかりやすく言うと——AIが「アイリーラボ」という単語を知っていて、「製造業」という単語を知っていても、この2つがバラバラな「点」として存在しているだけでは意味がありません。「アイリーラボ=製造業専門のホームページ制作会社」という固い結びつき(線)が形成されて初めて、「製造業のホームページ制作会社といえば?」というクエリに対してアイリーラボが回答として生成されます。

    これが「点(キーワード)を線(つながり)に変える」作業=エンティティ化です。

    • SEO:キーワードという「点」を増やす作業
    • エンティティ化:概念と概念の「線を引く」作業

    AIに「存在を知られている」だけでは不十分です。「誰のための、何の会社か」という文脈ごと認識されることが、AI検索時代の競争軸になります。

    これらの取り組みは、専門用語でGEO(Generative Engine Optimization:生成エンジン最適化)と呼ばれ、2026年現在、SEOに代わるWeb戦略の柱として世界的に注目されています。「SEOはやっている。でもAI検索には何もしていない」という状態は、この先じわじわと機会損失につながります。

    アイリーラボのワンポイントアドバイス:「エンティティ化」は一日にしてならず
    エンティティ化は、1本のコンテンツを書けば完了するものではありません。「製造業」「ホームページ制作」「BtoB」「中小企業」など、自社の専門性を示すキーワードが、Webのあちこちで自社名と一緒に登場し続けることで、AIの中に固有の「概念」として定着していきます。今日からできる最初のステップは、自社のWebサイト上で「誰のための、何の会社か」を一文で言える言葉を見つけ、それをあらゆるページに一貫して使い続けることです。

    AI検索で”呼ばれる会社”になるための6つのアクション

    ここからは具体的なアクションを6つ紹介します。①〜③が「記憶型AI」向けの長期施策、④〜⑥が「検索型AI」向けの即効施策です。

    ① ポジションを明確にする(専門性の言語化)

    まず取り組むべきは、「誰のための、何の会社か」を1文で言語化することです。

    • 「Webサイト制作会社」→ 競合が多すぎてAIに認識されにくい
    • 「製造業・BtoB企業専門のホームページ制作会社」→ ニッチな概念としてAIに定着しやすい

    この言葉をトップページ・会社概要・サービスページ・コンテンツで一貫して使い続けることが、エンティティ化の出発点です。「何にでも対応できます」という表現はAIには伝わりません。

    ここで一つ注意があります。記憶型AIは、一度間違えて認識してしまうとなかなか修正されません。例えば、過去に「格安」「スピード重視」「何でもお任せ」といったメッセージを発信し続けていた場合、それがAIに”焼き込まれて”しまっているケースがあります。「安い会社」「対応が雑」といったイメージとして定着してしまうと、AI対策を後からいくら打っても上書きに時間がかかります。だからこそ、今この瞬間から発信するメッセージの「一貫性」が重要です。

    ② Web上での「言及」を増やす(被言及戦略)

    記憶型AIへの対策の核心は、Web上で自社名と専門性が一緒に語られる機会を増やすことです。

    • プレスリリース・事例記事・業界メディアへの掲載
    • パートナー企業のサイトでの紹介・相互リンク
    • SNSや外部ブログでの自社紹介

    特に重要なのが「実績の数値化」です。「導入実績多数」ではなく「製造業・BtoB企業への制作実績〇〇社以上」のように具体的な数字で語ることで、AIが回答の根拠として引用しやすくなります。

    また、業種・用途ごとの固有名詞との紐付けも効果的です。「製造業全般」より「マシニングセンタ加工メーカー向けの制作実績あり」「射出成形メーカーのSEO改善実績あり」のように、ニッチな専門用語と自社を結びつけるコンテンツを増やすほど、特定クエリへの引用精度が上がります。

    ③ 比較・検討フェーズのコンテンツを整備する

    検討フェーズのユーザーがAIに聞く質問に答えるコンテンツを用意しましょう。

    • 「製造業のホームページ制作会社の選び方」
    • 「ホームページ制作をどこに頼むべきか——チェックリスト付き」
    • 「制作会社を選ぶ際に確認すべき5つのポイント」

    AIはこうした「意思決定を助けるコンテンツ」を回答の根拠として参照しやすい傾向があります。自社の強みや他社との差別化ポイントを、客観的な比較視点で語るページを充実させましょう。

    ④ E-E-A-T(信頼性・専門性)を可視化する

    検索型AIが参照するWebページの評価においても、Googleと同様にE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)が重要な判断基準になります。

    • 経験(Experience):「製造業専門で〇〇年、〇〇社以上の制作実績」
    • 専門性(Expertise):担当者・代表者のプロフィール、専門領域の明記
    • 権威性(Authoritativeness):メディア掲載歴、受賞歴、業界団体への加入
    • 信頼性(Trustworthiness):導入企業の声、事例の具体的な数値、会社所在地・連絡先の明示

    「この会社は信頼できる」とAIが判断するための情報を、Webサイト上に揃えておくことが、検索型AIに選ばれるための土台になります。

    アイリーラボのワンポイントアドバイス:まず「問い合わせフォームの選択肢」を増やしてみる
    AI検索対策を始める前に、まず自社の現状を把握することが重要です。弊社では問い合わせフォームの「弊社を知ったきっかけ」にAI検索を追加しました。これだけで「どれだけAI経由で来ているか」が可視化でき、対策の優先度判断に役立ちます。施策を打つ前に、計測の仕組みを作る——これがデータドリブンな改善の第一歩です。

    ⑤ 構造化データ(Schema.org)でAIに”自己紹介”する

    構造化データとは、AIに対して「私たちはこういう会社です」と直接伝えるための名刺のようなものです。

    通常のWebページは人間が読むために書かれていますが、構造化データはAIやロボットが「正しく理解するための専用フォーマット」です。JSON-LDという言語でHTMLに埋め込みます。

    イメージとしては——人間には見えませんが、AIにとっては「この会社は何の専門家か」を一瞬でスキャンできる、整理整頓されたデータシート(専用の履歴書)のようなものです。文章を読んで理解するより、構造化されたデータを読む方がAIははるかに正確に把握できます。

    最低限対応したい構造化データ:

    • OrganizationSchema:会社名・所在地・業種・連絡先
    • FAQSchema:よくある質問とその回答
    • ServiceSchema:提供するサービスの内容・対象

    技術的にはやや専門的ですが、WordPressを使っているなら「Yoast SEO」「Rank Math」などのプラグインで比較的簡単に対応できます。Web担当者が直接取り組める施策として、ぜひ優先的に検討してください。

    ⑥ 指名検索に備えたページ設計をする

    AI検索で名前を知ったユーザーが次にとる行動は「指名検索」です。「〇〇社 評判」「〇〇社 費用」「〇〇社 実績」といった検索を行い、サイトを直接確認します。

    このフェーズで離脱させないために:

    • 社名 + 評判/費用/実績 でヒットするページを充実させる
    • 会社概要・制作実績・お客様の声・よくある質問を最新の状態に保つ
    • 問い合わせへの動線をシンプルかつ明確にする

    AI検索での露出は「認知」のきっかけに過ぎません。その後の指名検索・サイト訪問・問い合わせという流れを設計し、1つのつながった導線として整備することが最終的なゴールです。

    まとめ:AI検索→指名検索→問い合わせ。この導線を設計できた会社が勝つ

    AI検索は「Googleの置き換え」ではありません。BtoB購買プロセスの中に入り込んだ、新しい集客導線です。

    この記事で紹介した6つのアクションを整理します。

    【長期施策:記憶型AIへのアプローチ】

    1. ポジションを明確にする(専門性の言語化)
    2. Web上での言及を増やす(数値化・固有名詞との紐付け)
    3. 比較・検討フェーズのコンテンツを整備する

    【即効施策:検索型AIへのアプローチ】

    1. E-E-A-T(信頼性・専門性)を可視化する
    2. 構造化データ(Schema.org / JSON-LD)でAIに自己紹介する
    3. 指名検索に備えたページ設計をする

    まず取り組むとしたら、①ポジションの言語化⑥指名検索ページの整備から始めることをおすすめします。どちらも今すぐできて、効果の測定がしやすい施策です。

    そして忘れずにやっておきたいのが、問い合わせフォームにAI検索の選択肢を追加すること。自社のAI検索経由の流入を可視化することが、すべての対策の出発点になります。

    まず、ChatGPTで「自社の名前」を確認してみてください

    対策を始める前にぜひ一度、以下を試してみてください。

    ChatGPTやPerplexityを開いて、「[自社の製品・加工技術] 信頼できるメーカー(会社)は?」と聞いてみましょう。

    例:「精密板金加工 おすすめメーカーは?」「射出成形 部品製造 どこに頼めばいい?」

    自社の名前が出てくれば、一定のエンティティが確立されています。出てこなければ、今すぐ対策を始めるサインです。

    アイリーラボでは、製造業・BtoB企業に特化したWeb戦略の無料相談を承っています。「AI検索への対応をどこから始めればいいか分からない」という方も、お気軽にご相談ください。

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