【製造業向け】SEOに強いホームページの作り方

コンテンツ担当アイリーラボ編集部

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貴社のホームページ、検索結果で見つけてもらえていますか? 優れた技術や製品を持っていても、それがWeb上で潜在顧客に見つけられなければ、ビジネスチャンスを逃しているかもしれません。特に、専門性の高い情報を求めるユーザーが多い製造業こそ、SEO(検索エンジン最適化)で強いサイトを作ることが、新規顧客獲得やブランディング成功の鍵となります。

SEOは難しそう…」「何から手をつければいいか分からない…」と感じる方もご安心ください。本記事では、製造業ならではのポイントを押さえ、検索エンジンに評価される「強いホームページ」の作り方を基本から分かりやすく解説します。技術的な設定から、ユーザーに響くコンテンツ作り、信頼性の高め方まで、具体的なステップでご紹介します。

目次

    なぜ製造業のホームページにSEO対策が必要なのか?

    なぜ今、多くの製造業がSEO対策に注目し、取り組むべきなのでしょうか? その理由は大きく3つあります。

    理由1:検索が購買行動の起点に! BtoBにおけるWebの重要性

    かつては展示会や紹介が中心だったBtoBの顧客獲得も、今やインターネット検索が起点となるケースが非常に増えています。技術者や購買担当者は、課題解決の手段や新しいサプライヤーを探す際、まず検索エンジンを利用します。

    つまり、検索結果の上位に自社サイトが表示されなければ、検討の土俵にすら上がれない可能性があるのです。

    アイリーラボの実績

    リニューアル後3ヶ月でお問合わせ数がリニューアル前と比較して20倍!検索エンジンからの新規集客も2倍に増加。

    リニューアル後3ヶ月でお問合わせ数がリニューアル前と比較して20倍!検索エンジンからの新規集客も2倍に増加。

    理由2:競合も強化している? Web上での優位性を築く必要性

    貴社がSEOに取り組んでいない間にも、競合他社はWebサイトを強化し、検索上位を獲得しているかもしれません。特にニッチな分野であっても、Web上での情報発信力は、企業の競争力に直結します。SEO対策によって検索結果での露出を高めることは、競合に対する優位性を築く上で不可欠です。

    理由3:採用活動や企業ブランディングへの貢献

    SEOは新規顧客獲得だけでなく、採用活動や企業ブランディングにも貢献します。求職者は企業の将来性や技術力を判断するために、必ずと言っていいほど企業のWebサイトを検索します。検索結果の上位に表示され、質の高い情報を提供しているサイトは、優秀な人材獲得にも繋がります。また、Web上で信頼性のある情報発信を続けることは、企業のブランドイメージ向上にも寄与します。

    SEOの基本:検索エンジンはサイトをどう評価している?

    SEO対策を進める上で、まず検索エンジン(主にGoogle)がどのようにWebサイトを評価し、検索順位を決めているのか、基本的な仕組みを知っておきましょう。

    クロール・インデックス・ランキングの仕組み

    検索エンジンは、以下の3つのステップでWebサイトの情報を処理しています。

    1. クロール: 「クローラー」と呼ばれるロボットが、世界中のWebサイトを巡回し、情報を収集します。
    2. インデックス: クローラーが集めた情報を整理し、検索エンジンのデータベースに登録します。ここに登録されて初めて、検索結果に表示される候補となります。
    3. ランキング: ユーザーが検索したキーワードに対し、インデックスされた情報の中から、最も関連性が高く、質が高いと判断されたページを順位付けして表示します。
    「クロールされやすく、インデックスされやすく、そして高くランキングされる」ように、Webサイトを最適化

    SEOとは、これらのステップ、特に「クロールされやすく、インデックスされやすく、そして高くランキングされる」ように、Webサイトを最適化していく活動全体を指します。

    Googleが目指す「ユーザーファースト」とは

    Googleが一貫して重視しているのは「ユーザーファースト」、つまりユーザーにとって最も有益で関連性の高い情報を提供することです。検索順位を決めるアルゴリズムは常にアップデートされていますが、その根底にあるのはこの考え方です。小手先のテクニックではなく、ユーザーが求める質の高い情報を、分かりやすく、使いやすい形で提供することが、最も本質的で持続可能なSEO対策と言えます。

    SEOに強いホームページの条件【技術編】検索エンジンが理解しやすい土台作り

    ユーザーにとって良いサイトであると同時に、検索エンジンがサイトの内容を正しく理解し、評価できるような技術的な土台作りも重要です。ここでは、特に重要な4つの技術的要素をご紹介します。

    モバイルフレンドリー対応:スマホでの見やすさは必須

    製造業のWebサイトでは、業務中のPCからのアクセスが多い傾向が見られます。しかし、だからといってスマートフォン対応の重要性が低いわけではありません。むしろ、SEOの観点からはモバイルフレンドリー対応(スマホでの見やすさ)は必須要件です。

    その最大の理由は、Googleがスマートフォンサイトを基準にサイト全体を評価し、検索順位を決定する「モバイルファーストインデックス」を採用しているためです。たとえPCからのアクセスが大部分を占めていても、スマホサイトの出来が悪ければ、PCでの検索順位にも影響が出かねません。

    また、PCアクセスが7割だとしても、残りの3割のユーザーはスマートフォンからアクセスしています。このユーザー層にとっても快適な閲覧体験を提供することは、機会損失を防ぐ上で重要です。レスポンシブデザインなどを採用し、どのデバイスからでも情報にアクセスしやすいサイトを目指しましょう。

    ページ表示速度の改善:ユーザー体験と評価に直結

    ページの読み込みが遅いサイトは、ユーザーが離脱する大きな原因となります。Googleも表示速度をランキング要因の一つとしています。特に画像サイズの最適化、サーバーの応答速度、不要なプログラムの削除などにより、ページの表示速度を改善することが重要です。Googleの「PageSpeed Insights」などのツールで、自社サイトの速度をチェックしてみましょう。

    分かりやすいサイト構造と内部リンク設計

    ユーザーが必要な情報に迷わずたどり着けるか、そして検索エンジンのクローラーがサイト全体を効率的に巡回できるかは、サイト構造(サイトマップ)と内部リンク(サイト内のページ同士を繋ぐリンク)の設計にかかっています。

    論理的で分かりやすいカテゴリ分類、重要なページへの適切な内部リンク設置を心がけましょう。パンくずリスト(現在地を示すナビゲーション)の設置も有効です。

    HTTPS化(SSL対応):サイトの信頼性を示す

    HTTPS化(SSL/TLSによる暗号化通信)は、ユーザーがサイト上で入力する情報(問い合わせフォームなど)を保護し、サイトの信頼性を高めるために不可欠です。GoogleもHTTPS化をランキング要因として明言しています。まだHTTPのままの場合は、早急に対応しましょう。ブラウザのアドレスバーに鍵マークが表示されていればHTTPS化されています。

    SEOに強いホームページの条件【コンテンツ編】ユーザーニーズに応える情報発信

    技術的な土台が整ったら、次は「何を伝えるか」、つまりコンテンツの質と量が重要になります。ユーザーが検索するキーワードに対して、的確で価値ある情報を提供することがSEOの核となります。

    製造業ならではのキーワード選定(製品名、型番、技術用語、課題)

    ユーザーがどのような言葉で検索するかを理解し、適切なキーワードをコンテンツに盛り込むことが重要です。製造業の場合、以下のようなキーワードが考えられます。

    • 製品名・サービス名: 具体的な製品名、シリーズ名など
    • 型番・品番: 指名検索するユーザー向け
    • 技術用語・専門用語: 業界特有の技術や規格名など
    • 課題・ニーズ: 「〇〇 加工 方法」「〇〇 コスト削減」「〇〇 自動化」など、ユーザーが抱える課題や目的
    • 地域名: (地域性が重要な場合)「〇〇(地域名) 金属加工」など

    これらのキーワードを調査し、ターゲットユーザーが実際に使用する言葉を把握することが第一歩です。

    製造業向けキーワードの図

    専門性と網羅性のあるコンテンツ作成のポイント

    選定したキーワードに対し、ユーザーが満足するような質の高いコンテンツを作成します。特に製造業の場合、情報の「専門性」と「網羅性」が重要です。

    • 専門性: その分野のプロとして、正確で深い情報を提供する。技術的な解説やデータなども有効。
    • 網羅性: ユーザーがそのキーワードで検索した際に知りたいであろう情報を、多角的に、かつ十分に提供する。

    表面的な情報だけでなく、ユーザーの疑問や課題に徹底的に応えるコンテンツを目指しましょう。

    製品・サービスページの最適化:仕様だけでなく価値を伝える

    製品・サービスページは、単なるスペック表にならないように注意が必要です。仕様はもちろん重要ですが、それだけでなく、

    • その製品・サービスが顧客のどのような課題を解決するのか?(導入メリット)
    • どのような用途・場面で活用できるのか?(活用事例)
    • 他社製品との違いや強みは何か?(独自性)
    • 導入後のサポート体制は?(安心感)

    といった、顧客が知りたいであろう「価値」を伝える情報を盛り込むことが重要です。写真や図、動画なども効果的に活用しましょう。

    ブログ、導入事例、技術情報など、良質なコンテンツを増やす

    製品ページ以外にも、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを継続的に発信していくことが、サイト全体のSEO評価を高めます。

    • ブログ: 業界トレンド、技術解説、課題解決ノウハウなどを発信。
    • 導入事例: 顧客がどのように製品・サービスを活用し、成果を上げているかを紹介。
    • 技術情報・資料: 詳細な技術データ、ホワイトペーパー、セミナー資料などを提供(ダウンロードコンテンツとしても有効)。

    これらのコンテンツは、潜在顧客の関心を引きつけ、専門性や信頼性を示す上で非常に有効です。

    弊社クライアントである金属加工会社では、約3年で90件の製品事例コンテンツを蓄積し、月間アクセス数が800件から4000件に増加する成果を上げました。

    約3年で90件の製品事例コンテンツを蓄積し、月間アクセス数が800件から4000件に増加したグラフ

    SEOに強いホームページの条件【信頼性・権威性編】外部からの評価を高める

    検索エンジンは、サイト内の情報だけでなく、そのサイトが外部からどれだけ信頼され、評価されているかも見ています。

    被リンク(外部リンク)の質と獲得の考え方

    被リンクとは、他のWebサイトから自社サイトへ向けられたリンクのことです。質の高いサイトからの自然な被リンクは、検索エンジンからの評価を高める要因の一つとなります。ただし、作為的なリンク購入や低品質なサイトからのリンクは逆効果になるため注意が必要です。

    良質なコンテンツを作成し、それが自然に参照・共有されることを目指すのが王道です。業界団体や取引先サイトからのリンクなども有効でしょう。

    サイテーション(企業情報の引用・言及)の重要性

    サイテーションとは、Web上で企業名、住所、電話番号(NAP情報)などが正確に、一貫性を持って言及・引用されていることです。特に地域性が重要なビジネスの場合、Googleビジネスプロフィールなどの情報とWebサイトの情報が一致していることが、信頼性の証明に繋がります。

    E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を高めるには

    E-E-A-Tは、Googleがコンテンツの品質を評価する上で重視する概念です。

    • Experience(経験): コンテンツ作成者が、そのトピックについて実体験を持っているか。
    • Expertise(専門性): コンテンツ作成者が、その分野の専門知識を持っているか。
    • Authoritativeness(権威性): サイトや作成者が、その分野で権威ある存在として認識されているか。
    • Trustworthiness(信頼性): サイトや情報が、正確で信頼できるものであるか。

    製造業サイトにおいては、運営者情報(会社概要、沿革、所在地など)を明確に記載する、著者情報(技術者の経歴など)を示す、公的な認証や受賞歴を掲載する、顧客の声を載せる、といったことがE-E-A-Tの向上に繋がります。

    製造業サイトでやりがちなSEOの落とし穴と注意点

    良かれと思ってやったことが、実はSEOに逆効果だったり、見落としがちな点があったりします。製造業サイトでよく見られる失敗例と注意点をいくつかご紹介します。

    専門用語ばかりでユーザーに伝わらない

    技術者には当たり前の専門用語も、購買担当者や情報収集段階のユーザーには理解できない場合があります。ターゲットユーザーに合わせて、分かりやすい言葉遣いを心がけ、必要に応じて解説を入れるなどの配慮が必要です。

    製品紹介のみで、課題解決コンテンツが不足

    自社製品の紹介に終始し、顧客が抱える「課題」や「ニーズ」に応えるコンテンツが不足しているケースが多く見られます。ユーザーはまず自身の課題を解決したくて検索します。その課題に寄り添うコンテンツから、自社製品へと繋げる流れを意識しましょう。

    スマートフォンで見づらい、表示が遅い

    PCでの見た目ばかりを気にして、スマートフォンでの表示確認や速度改善が疎かになっているケースです。前述の通り、モバイル対応と表示速度はSEOの基本です。

    作っただけで更新・改善がされていない

    ホームページは作って終わりではありません。市場や顧客ニーズ、検索エンジンのアルゴリズムは変化します。定期的に情報を更新し、アクセスデータを見ながら改善を続けていくことが重要です。古い情報のまま放置されているサイトは、評価が下がる可能性があります。

    SEO強化への第一歩:何から始めるべきか?

    「やるべきことは分かったけれど、どこから手をつければ…」という方へ、SEO強化の最初のステップをご紹介します。

    自社サイトの現状分析(簡易チェックポイント)

    まずは、自社サイトが基本的なSEO要件を満たしているか、簡単なチェックから始めましょう。

    • スマートフォンで快適に見られるか?
    • ページの表示速度は遅くないか?(PageSpeed Insightsで確認)
    • 各ページのタイトルは適切に設定されているか?(検索結果に表示されるタイトル)
    • サイトはHTTPS化されているか?
    • 問い合わせフォームなどは正常に機能するか?

    これらの基本的な点を確認するだけでも、改善点が見つかることがあります。

    実行可能な目標設定と優先順位付け

    現状を把握したら、具体的な目標を設定します。「半年後に特定のキーワードで〇位以内を目指す」「Webサイト経由の問い合わせ数を〇%増やす」など、測定可能な目標を立てましょう。

    そして、課題の中から、インパクトが大きく、かつ実現可能性の高い施策に優先順位をつけて取り組みます。一度にすべてをやろうとせず、段階的に進めることが大切です。

    定期的な効果測定と改善のサイクル

    施策を実行したら、必ず効果測定を行います。Google Analyticsなどを使って、アクセス数、検索順位、問い合わせ数などの変化を確認し、施策が有効だったかを評価します。そして、その結果をもとに、さらなる改善策を検討・実行する…この「計画(Plan)→実行(Do)→評価(Check)→改善(Action)」のPDCAサイクルを回し続けることが、SEO成功の鍵です。

    PDCAサイクル

    自社での対応が難しいと感じたら:専門家(アイリーラボ)への相談も有効な選択肢

    ここまでSEOの基本的な考え方や施策について解説してきましたが、「やはり専門的で難しそうだ」「社内に詳しい人材がいない」「通常業務が忙しくて手が回らない」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

    SEO対策には専門知識と継続的な工数が必要

    SEOは、一度設定すれば終わりではありません。検索エンジンのアルゴリズムは常に変化しますし、競合の動向も変わります。効果を維持・向上させるためには、最新情報のキャッチアップ、定期的な分析、コンテンツの追加・改善、技術的なメンテナンスなど、専門知識と継続的な工数が必要です。

    こんな時は専門家への相談を検討しよう

    以下のような場合は、無理に自社だけで抱え込まず、専門家への相談を検討することをおすすめします。

    • 社内にSEOの知識や経験を持つ担当者がいない
    • SEO対策に十分な時間を割くことができない
    • 基本的な対策は行ったが、なかなか成果が出ない
    • より高度な分析や戦略的な施策を実行したい
    • 客観的な視点でのサイト診断やアドバイスが欲しい
    • Webサイトのリニューアルを機に、本格的にSEOに取り組みたい

    アイリーラボが提供できる製造業特化のSEO支援とは

    私たちアイリーラボは、製造業のホームページ制作・Webマーケティングに特化した専門知識と豊富な実績を持っています。貴社のビジネスやターゲット顧客を深く理解した上で、最適なSEO戦略をご提案・実行します。

    専門家の視点を取り入れることで、効率的かつ効果的にSEO強化を進めることができます。

    まとめ

    SEOに強いホームページ作りは、一朝一夕にはいきません。しかし、本記事でご紹介した「技術」「コンテンツ」「信頼性」という基本を押さえ、製造業の特性とユーザーニーズに合わせて継続的に取り組むことで、Webサイトは必ずや貴社のビジネスを加速させる力強い味方となります。

    まずは自社サイトの現状把握から始め、できることから一歩ずつ改善を進めていきましょう。もし社内での対応に限界を感じる場合は、私たちアイリーラボのような製造業に強い専門家のサポートも視野に入れながら、検索に強く、成果を生み出すホームページを育てていくことが重要です。

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